そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 現役大学職員が、大学職員を最悪だと思うポイント
- 大学職員は最悪だとしても、民間企業からみたら地上の楽園でホワイトだから安心してOK
2022年は4月時点で17名、累計274名が弊ブログから大学職員へと転職成功しました。
大学職員への転職は、民間企業でノルマや出世競争に疲れたひとからすると、年功序列で一流企業並みの年収が確約され、夏休みや冬休みで合計1ヶ月以上あるので超絶最高です。
ただ、ネットをみてると #大学職員はやめとけ|誰でも年収1,000万円なのに辞める理由は? という声もあり、実は大学職員になると最悪なんじゃないか、しんどいんじゃないかと疑心暗鬼になる人も一定数います。
一応、個別だと累計5,000人以上が登録している転職相談用の無料LINE@がありますが、この記事では現在大学職員が大学職員は最悪だと思うポイントをまとめてみることにしました。
大切なポイントは大学職員が最悪だと思っている人がどんな人なのかというのを考えることが重要です。
というのも、大学職員に転職してこんな楽な仕事ないし最高だと私自身は思っていますが、新卒から大学職員の後輩は忙しいし大変と言っていることが多いのも事実です。
大学職員という特殊な世界を正しく理解し、自分に向いているのかどうかというポイントを理解するのがスタートなので、そこを是非意識してみてください。
毎月のノルマや出世競争がないのに年功序列で年収1,000万円というだけで私自身は超楽ですし、数字に追われない生活でのんびりしていますが、面倒な教員相手のほうがプレッシャーだと感じる新卒ちゃんがいるのも現実。
今の仕事のなにが嫌で、大学職員に転職したら数字から開放された事務職になるけど、大変な部分はどこか。
今日の記事では、その点を一緒に考えていってみましょう。
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大学職員が最悪な仕事だと思った理由
大学職員として働きたい人は、大学職員って仕事が楽で年収が高いコスパ最強の仕事だと思いがちですが、実際はどうなのでしょうか?
弊ブログからは累計270名以上が大学職員へと転職していますが、年収1,000万円の大学職員を簡単に辞めて民間企業に戻った人もいます。
>>大学職員はやめとけ|誰でも年収1,000万円なのに辞める理由は?
民間企業から大学職員に転職して感じたことは、実は仕事としては最悪な部分も多いということでした。
社畜系の民間企業から大学職員に転職してみて感じたのは、大学職員という仕事はコスパ最高で楽だけど、仕事としては最悪だなということです。
むしろ、大学職員にこれからなりたい人は、大学職員は最悪な仕事だと思って働いたほうが、長続きすると思いますから、幻想は持たないほうが良いかもしれません。
大学職員が最悪だと思った理由
- ノルマや出世競争の無い年功序列の社会なので、ヤバい人間でも発言権がある
- 費用対効果を求められない仕事なので、コスト意識が皆無になる
- 仕事の成果がすぐ反映されるものではないので効果検証がされないまま進んでいく
- ノルマの無い事務職なので、前例踏襲主義
- テレワークが無い
いま勤務している会社が、日本の伝統的な大企業でテレワークや年功序列、海外駐在があるなら大学職員になんかなる必要はありません。
また、最悪だと思った理由にあるように、自分でバリバリ仕事したい人も大学職員には向いていません。
大学職員が最悪な理由を理解しながら、自分のなかでギャップが生じないようにして、大学職員という特殊な業界の仕事に飛び込んで行ったほうが、上手くいくと思います。
大学職員という仕事はやりがいが無いから最悪
大学職員のやりがいとは、学生の成長に関わったり研究・教育推進を事務職員としてサポートすること。
大学職員の転職面接において、建前のキレイな回答を要求されるのであれば、上記の答えになります。
ただ、実際は大学職員のやりがいは無いからやめとけ、という人もいます。本当のところはどうなんでしょうか?
民間企業から大学職員に転職してきて、大学職員のやりがいを考えたとき、仕事が楽とか忙しいとはあまり直接的な関係は無いのかなと思いました。
大学職員のやりがいを学生の支援とするのであれば、必ずしも自分自身が望む部署に配属されるとは限りません。
むしろ、学生支援がやりたかったのに、学内の調整ばかりの総務系部門や経理系部門に配属されると悲劇です。
大学職員の場合、部署が違うと別会社ぐらいにやることが違い、「転職したいぐらいに仕事が違う」というのは公務員と共通なので、むしろやりがいを求めて大学職員になるほうが危険です。
また、大学の場合は意思決定権者が事務職員ではなく教員であり、教員>事務というパワーバランスなので、責任を負わなくていい代わりに、イニシアチブをとった取り組みはやりにくい世界です。
年功序列で年収1,000万円、ノルマ・出世競争無しという大学職員としての仕事の原点に魅力を感じて異動したならば、やりがいが無くても耐えれますが、やりがいを求めて転職するとギャップがあるかもしれません。
まず前提として、前例踏襲主義の事務仕事なので、仕事にやりがいを求めて転職するよりは、大学職員という待遇・ワークライフバランスをモチベーションとして転職するのがオススメです。
ただ、年収1,000万円の大学職員でも、辞めてしまう人は、実際にいますから、その実態は知っておいてください。
>>大学職員はやめとけ|誰でも年収1,000万円なのに辞める理由は?
大学職員を辞めてよかったと思ったポイント
大学職員を辞めてよかったと思う人も、実はたくさんいます。
今の仕事が激務すぎるから、民間企業から大学職員にどうしても転職したい人がたくさんいる代わりに、大学職員という仕事が嫌で止める人も実は多く存在しているのです。
ただ、民間企業よりも辞める人>残る人の割合としては、大学職員のほうが仕事を辞めないので、求人数は民間企業ほど多くないというのはあります。
実際、年収1,000万円ぐらいの大学職員はやめとけという先輩も結構いますが、そう思うか思わないかのポイントは、「割り切れるか、前職と大学職員をちゃんと比較できるか」だと思います。
大学職員の場合、みんなで目標に頑張るとか、困っている人を助けてくれるという風土は全然ありません。
弊ブログから他大学職員の転職した人が大学の風土を教えてくれたのですが、いままで弊ブログの無料相談用LINE@で聞いた他大学の話と同じ過ぎてビックリしました。
大学職員ってどこでも同じ人種なんだな~というネガティブな感情です。
こんばんは。
大学職員として働き始めて1週間たちましたが、大学職員さんがおっしゃった通りすぎて逆に驚いています。
・業務の属人化すぎて、誰も他人の業務に関与しない
→本当にそれは私はわかんないで知らんぷりされて唖然としました。学生が窓口前に行列できてても誰も我関せず。
初日はオリエンテーションあると聞いていたのに一切の説明がなく、空いてたPCが窓口のとこだったので、何もわからないのに、強制的に窓口対応に追われる
同じ課ですら自己紹介なく、名前も役職も聞いていないので仕方なく座席表みて声をかける
来週から回復休暇に入る方の業務を引き継ぐはずなのに、未だに何も聞かされない
大学職員は「それ私の担当じゃないので」というスタンスが当然であり、そう直接言われることもあります。
そんなときに、そう言われたから凹むような人は大学職員に向いていません。
ただ、実際はこんな風土がどこの大学でもそうなので、それが合わないひとは結構辞めちゃう印象です。
なので、大学職員を長くやるコツは、仕事・風土に期待せず、自分のワークライフバランスに全振りするというのが正解なのです。
大学職員の離職率って高い?
大学職員の離職率って実際は高いんですか?と気にする人は多いです。
ただ、この答えは決まっていて、ノルマや出世競争の無い非営利団体の世界で、冬休みや夏休みも民間企業より長いのに、仕事を辞めようと思うことがないから、離職率は低いのが当然となります。
大学職員に限らず、企業系の口コミサイトでは、辞めた人のレビューは辛辣になりがちです。
自分だけ多くの業務を担当させられた、誰も助けてくれなかったなど、大学職員らしい辞めた理由もたくさん書いてあります。
しかしながら、その真偽は本人+その周囲の人にしか分かりませんし、実際そういうことを言っている人に遭遇し、周りに話を聞くと全然そんなことなかった実体験もたくさんあります。
そうなると、公的な公開データから大学職員の離職率を判断するしかないのですが、マイナビ2023の最新情報をまとめると、マイナビ2023で「学校法人」と検索して、大手・中小見ていくと以下のようになりました。
- 九州産業大学:過去3年間離職者0名
- 千葉商科大学:過去3年間離職者1名
- 東京理科大学:過去3年間離職者0名
- 日本体育大学:過去3年間離職者0名
- 明治学院大学:過去3年間離職者0名
まず辞めないことが分かりますよね。
これが大手私立大学ともなると、年収も一流企業並で休みも多いので、同様に離職者は低いです。
なので、大学職員の離職率が高いか低いかを気にするよりも、現職のほうがブラックであることが多いので、転職活動に向けて志望動機を確認したり、最新の求人情報を確認するほうが有意義です。
>>大学職員への道に2021年だけで73名合格した失敗しないノウハウ
国立大学職員が辛いから私立大学職員に転職したい
同じ大学職員であっても、国立大学職員が辛いから私立大学職員へ転職したいという人も実は結構多いです。
それは、実は新卒から国立大学職員で働いているひとよりも、中途採用で国立大学勤務になった人のほうが、国立大学職員が辛いと言っている印象でした。
埼玉大学の若手大学職員の志望理由
1位
ワークライフバランス
2位
教育業界に興味
3位
ワンキャンパス(=転勤が無い?)
4位
福利厚生の充実
5位
安定しているその他
自家用車通勤できる
地元が良い働きすぎず、ある程度ゆるふわとやりたいことの両立したい人多数https://t.co/VTFTsWssjd
— 暇な大学職員@2022年18名・累計275名が転職済 (@univadm) April 12, 2022
弊ブログから累計270名以上が大学職員へと転職したのを見ていったなかで、大学職員になりたい人=今の仕事が忙しくて嫌だから、とにかく国立・私立問わず、大学職員になりたいという人が多いです。
そうなると、実は国立大学職員と私立大学職員で全く待遇が違うことを知っていても、まずは現職を辞めたいという思いが強く、転職してみたら年収低すぎて国立大学職員が辛いとなっている感じでした。
特に、国立大学職員と私立大学職員の年収は一流企業と公務員ぐらいの年収格差であり、年収が高い私立大学職員のほうが忙しいということは無いのに、大きな年収格差の実態を知っておく必要があります。
東京大 677万円(44歳)
京都大 642万円(43歳)
早稲田 1,141万円(45歳)
慶応 826万円(45歳)
中央 1,163万円(45歳)
明治 1,192万円(45歳)
>>大学職員の年収ランキング|現役が解説する内部情報【2022年版】
東京大学や京都大学という日本の頂点の大学ですら、事務職員はこの程度の年収なのです。
たしかに、それらの大学で働いて研究の最前線に触れたいという思いはあるかもしれませんが、結局研究するのは教員ですし、事務はあくまでもサポートで、最前線に行くことはありません。
大学という教員>事務職員というパワーバランスのなかで、むしろ教員に振り回されたり、仕事のタスクが多いのに、私立大学職員と似たような仕事をしてこの年収だとコスパが悪いと言えます。
なので、中途採用で大学職員になりたい人は、いま自分がいくら仕事を強く辞めたいと思っていたとしても、これだけの年収格差があるということをまず知って、選択したほうがいいと思います。
国立大学職員のほうが、私立大学職員よりだいぶ年収が安くて休みも少ないので辛いという現実を知り、大学職員という仕事を選択していくことが重要です。