そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 大学職員の年収が下がる心配をしなくても良い理由
- 大学職員への転職で年収が下がる人は転職したら駄目ということ
弊ブログからは2022年1月末時点で3名、累計で260名が大学職員へと転職成功しました。
大学職員への転職理由の最も大きなものは、「現在の待遇の悪い会社を辞めて、楽で年収高そうな大学職員に転職したい」というものです。
ただ、いざ大学職員に転職しようとすると、何も知らない人は「少子化でやばいんじゃない?」と言いますが、実際はちゃんとした大学を選択したら何ら問題はないので大丈夫です。
2020年の出生数は84万人という統計が厚生労働省から発表されていますが、それは18年後の2038年に84万人(=大学進学率50%だとしても42万人)の市場規模が確約されています。
これが日本企業だと、18年前の2004年には日本航空やSHARP、東芝、東京電力等は倒産や自然災害が無かったので一流企業でしたが、2022年には会社が無くなっていたりします。
ただ、これが大学業界になるとどうでしょうか?
早慶・MARCH・日東駒専・関東上流江戸桜…18年前と大学の構成は全く変わっていませんし、GAFAMなどのアメリカ企業が進出してもきていません。
民間企業の移り変わりスピードと比較すると全く変化の無い安定業界が大学なのです。
ですから、少子化でやばいんじゃない?という分かってない人の声に惑わされず、今より楽な仕事という観点で転職活動をして大学職員に転職するのは、全然OKということを今日はお話します。
[st_toc]
大学職員の給料が高すぎなのは究極の安定ビジネスモデルだから
大学職員の給料が高すぎるというのは、転職活動を大学職員に絞ってしていくと、知ることができます。
そもそも、早慶~地方Fラン私立まで算入した私立大学職員の平均年収が734万円(私学事業団データ)と、実はもう既に弁護士(平均年収728万円:令和元年厚労省調査)より平均年収が高くなっている世界です。
ただ、734万円というのは小規模私立大学まで算入した数字ですから、実際のところは大手私立大学(学生数4,000人以上だと比較的大手と言える)の年収はこんな感じ。
- 中央大学職員の年収(30歳):779万円
- 明治大学職員の年収(30歳):776万円
- 同志社大学職員の年収(30歳):715万円
>>大学職員の年収ランキング|現役が解説する内部情報【2022年版】
ボーナスも、1年目から100万円以上が確定している大学もあり、基本的に年収が高いです。
これは大学というのが安定したビジネスモデルで究極のサブスクリプションだからだと言えます。
時間と卒業大学の名前を買う為に4年間の学費を払いますし、日本は新卒一括採用社会で学歴フィルターが明確に存在していますから、有名私立大学ほど人気になります。
既に人生が成功した人たちは「大学なんか行く意味が無い」と言いますが、そういう人ほど名門高校→有名大学の高学歴ですから、大学受験においても勝ち組となった上で「意味が無い」という発言には理解できる部分もあります。
ただ、もう働かなくてもいい資産の無い普通の人間が日本で生きて行くためには年収の高い仕事や安定した仕事に就く必要があり、そういう普通の人の人生成功への近道チケットは「学歴」です。
学歴社会は終わったと20年ぐらい言われていますが、むしろ大学受験においては、都内の有名私立大学の付属校の人気がうなぎ登りであり、庶民の大学のイメージであった早稲田大学などは学費もトップクラスの高さな上に、そのほとんどを都内の進学校出身者が占めています。
そんな現実がありますから、安定して受験生を集めれている大学は、確率論的に民間企業よりも20年後に生き残っている確率が高いと言えるから、転職先としてオススメできるのです。
全体的に見れば斜陽産業なのは間違いないですが、日本自体が斜陽ななか、民間企業と比較すると遥かに大学職員のほうがマシという悲しい事態になっているのが、今の日本だと言えます。
国立大学職員の年収は30歳でコスパ最悪だからやめとけ
大学職員の年収は高いと言いつつも、国立大学職員になるのはよく考えた方がいいです。
国立大学職員と私立大学職員の年収格差は凄いので、いまの仕事をとにかく辞めたいから大学職員ならなんでもいいという思考は非常に危険です。
国立大学職員の年収で30歳ぐらいの年収なんか、私立大学職員だと社会人3年目程度にしかならず、本当に年収が低いので、都内で暮らしていくのは不可能です。
国立大学職員は公務員では無いのに公務員に準拠(というか、公務員より安く設定されている)した年収構造となっていますから、転職する際は要注意。
- 東京大 677万円(44歳)
- 京都大 642万円(43歳)
- 早稲田 1,141万円(45歳)
- 慶応 826万円(45歳)
- 中央 1,163万円(45歳)
- 明治 1,192万円(45歳)
日本で最も潤っている国立大学である東大ですら、30歳で平均年収452万円、42歳600万円という有り得ない年収の低さなので、とても都内で生活していけません。
なので、国立大学職員を選択するのは、実家のある地方の田舎暮らしで働く大学が他に無い場合ぐらいにしておいたほうが、後悔しないコツです。
国立大学は学費が安いのでその分を国からの補助金に頼っており、トレイの古さなども私立大学の比にならないぐらいボロいので、働く環境が良いとは言えません。
しかも、大学職員の場合はやる仕事内容は大きくても小さくても、国公立でも私立でも似たようなものなので、同じような仕事をしていても年収格差が凄いのが大学職員なのです。
このブログから407人が大学職員に内定しました
2024年4月までに
大学職員を目指せるエージェントのまとめ
弊ブログからは、2018〜2024年で407名が大学職員へと転職しました。
大学職員の転職は情報戦です。自分の知らないうちに求人が出ていることを避けないといけません。
弊ブログでの実績のある、合格者がみんな使っていたエージェントは2つだけですので、シンプルです。
早めの登録と活用がポイントになります。
大学職員に転職できるエージェント
リクルートと並ぶ実績のあるエージェント
国立大学職員の年収は低いので私立大学職員狙いが正解
大学職員が人気という週刊誌などの記事では、大学職員が人気で東京大学職員には東京大学卒もいるということが書かれていましたが、30歳平均年収452万円の仕事に東大卒でなる意味が全く分かりません。
東大卒東京大学職員は駒沢大学卒の普通のサラリーマンに年収で負けているという現象が普通に起こるので、国立大学職員になる場合は年収は壊滅的に低いというのを理解して就職・転職したほうがいいです。
特に、転職活動だと「今の仕事をとにかく辞めたい」という思いが先行しすぎて、給料安くでもいまから逃げ出せるならいいという発想になりがちですが、冷静になったほうが良いです。
また、国立大学職員の場合、採用試験のメインは統一型のペーパーテストでの採用がメインであり、あとは各大学が独自でやっている独自試験を受けるかどうかということになります。
確かに、独自試験だとペーパーテストの比重が低いので、面接対策メインでワンチャンあるとも言えますが、それは私立大学職員でも一緒であり、私の場合は分数の掛け算や英語が一切分からないので、勉強することは捨てていました。
志望動機を練り込み、面接対策でのワンチャンを狙ったのですが、弊ブログから転職した累計260名以上の方も、日頃の仕事が忙しいから同じ作戦で成功している人も多くいます。
24時間という時間は有限でありますから、SPIもやってTOEICもやって転職用の志望動機も考えてという時間を捻出するのは不可能です。というか、それを捻出できる仕事ならホワイトなので、わざわざ大学職員なんかにならなくてもOKなはず。
大学職員を狙うメリットは今より楽な仕事で高い年収ですから、その軸はブレずに追求していくと、日本の平均的な年収を貰っているサラリーマンであれば、国立大学職員の年収は低すぎということになります。
なので、勉強に自信があって統一試験で安定的に合格をしたいという人以外は、同じ対策で年収が2倍違う私立大学職員を目指した方がコスパが良いということなのです。
大学職員の年収が低いなら、日本のサラリーマンは終わりな理由
大学職員の年収が低いと言える人は、たぶん大学職員に転職しないほうがいいです。
最近はコロナのおかげで大手ホワイト企業はほとんどがテレワークという仕事もありますし、大学職員の場合は全員が情弱なのでテレワークしている人はほとんどいません。
というか、考え方が古すぎてテレワークみたいな制度を入れることを検討していたらコロナも落ち着いてきてということを毎回やってるバカな世界が大学職員という世界です。
大学職員という仕事をやってみて、特に面白いとは思いませんしやりがいも別に無いのですが、ノルマや目標が皆無な仕事で、夏休みと冬休みが合計1ヶ月以上あり、年収も日本の大手企業ぐらいはもらえて年功序列で40歳代で年収1,000万円ならまあ悪くありません。
大学職員という仕事に転職したいと思っている人で、ホワイト企業勤務ならば大学職員なんか選ばないほうがオススメです。
ただ、今の仕事が微妙で労働時間も長いのに給料が安いという不満を持っている人であれば、大学職員という仕事を選択すると幸せになります。
日本という国自体がどんどん貧しくなっており、収入における格差が拡大しているなかで、まずは自分の身を安定した仕事で守ると考えると、大学職員という平均年収730万円ぐらいの仕事は悪くないですから、日本のサラリーマンの給料がどんどん右肩下がりで平均年収は韓国にすら負けている状況のなかで、自分と家族のことを考えて安定した仕事という観点から戦略的に大学職員を選択するのがオススメです。
個人的には、大学職員はいまだにしょうもないただの事務仕事をしている人としてか思いませんが、それですら人気の仕事になっている日本という国が本当に終わってるなと思いますし、その終わってる国のなかで安定している仕事を選択して、自分を守る為の仕事としての大学職員ならまあ悪くはないかなという印象です。