そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 学校に書類を提出する際の呼び方について
- 実際に書類を見ている現役大学職員の意見
弊ブログは現役の大学職員(@univadm)が運営しています。
主に、中途採用で大学職員への転職を目指す方に向けて、全部無料で記事を公開しています。
2018年は16名、2019年は60名、2020年は108名、2021年は73名の累計257名(2021年12月時点)が大学職員へと転職しました。
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大学職員に転職したい場合、大学にエントリーシートを提出することになります。
その際、無料の転職相談LINEでは、大学の呼び方についても質問を頂きます。
今日は、そんな疑問について、実際に大学で中途採用の書類や指定校推薦、AO入試の願書を見ていた経験から、考察してみました。
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志望理由書での大学の呼び方は「貴学」で合ってる?
大学宛に志望理由書を書いていくとき、まず書き出しから悩むのは「大学の呼び方」であるのは間違いありません。
「貴学」や「御学」、「御校」などを辞書で調べていくとよりドツボにはまりやすくなり、筆が進まないのはみんな経験していることです。
実際、私自身が大学職員として受験生の書類選考や面接の採点基準作成に関わってきた経験から言うと、「呼び方で悩むのは時間の無駄」ということをお伝えしたいです。
もちろん、慶應義塾大学を慶応大学と略称で呼んだり、文学部や言語系大学院では日本語の正しさも気にする教員はいますが、それよりも大学関係の志望理由書で重要なのは「文字数」です。
これは、大学という業界が働いている教職員にも長文での議論を求めることから、受験生も長い文章をじっくり書けるかどうかというのは採点基準に上がることが多いため、端的に短くよりは具体的に長くのほうが好まれるのです。
最低限60%は埋めてないと採点対象外というものや、80%以下しか埋まっていないものは大幅に減点されるなど、採点基準表というものに沿って志望理由書は採点される為、きちんと90%前後は埋めることを要求されます。
専門学校を受験するときの呼び方は「貴学?」「貴校?」どっち
専門学校だと、大学とは違う呼び方をしないといけないのかなとみなさん思いがちです。
ただ、実は専門学校でも呼び方は大学と同じでOK。「貴学」・「貴校」などどちらの呼び方でもセーフなのです。
それは、○○○専門学校という名前と○○大学というような名称の違いがあるので、志望理由書でも専門学校は「貴学」じゃなくて、専門学校だし「貴校」なのかな?と悩みますが、実はその観点で悩まなくても大丈夫。
専門学校も大学も、日本の法律上の区分では、「学校法人」であるため、どちらの呼び方でも正解なのです。
それよりも、専門学校の場合は志望理由書が大学以上に重要で、大学よりも受験者のレベルが落ちることが多い分、きちんと志望理由書を書くと一気に合格まで近くなるのが特徴です。
特に、専門学校の場合は受験層が長い文章を書けないことが多いのに、最低でも80%はないと採点基準に満たないなどの内部での決まり事は必ずありますから、「長さで意欲を見せる」という手法は重要です。
貴学って大学院進学のエントリーシートや面接で使うのはセーフ?
大学の呼び方って、「貴学」・「貴校」・「御学」などなど、さまざまあります。
現役の大学職員として入試の志望理由書等々の選考に関わる書類を見たり面接に実際に入ってきた経験からすると、受験生の呼び方は書類や面接でさまざまです。
まず前提となるのは、「呼び方を間違えたから不合格になることはない」ということ。
- 貴学→書き言葉で使う
- 貴校→書き言葉で使う
- 御校→話し言葉で使う
- 御学→話し言葉で使うが辞書的には一般的でない
- 貴大学→書き言葉で使う
というような辞書を引くと分かる使い分けはありますが、実際に選考や面接を担当する教職員はそこまで意識していません。
もちろん、慶應義塾大学なのに書類で慶応大学と書いていたりするのはNGですが、略称を変に使わないことに気をつければ、大学院入試だと貴学院?というようなヘンテコな悩みをせずに済むので、OKです。
それよりも、書類審査で大切なのは「分量」であり、実際の選考でも80%以上埋まっているかなどのポイントでは点数化する為、大学という分野では長い文章を書けることも一つの素養として求められます。
なので、大学院を受ける場合でも「貴学院?」というような悩みは不要であり、結局は学校法人なので、「貴学」でOKですし、面接なら「御校」、まあ面接で貴学と言ってもセーフぐらいの軽い感じで構えておいて問題ありません。
奈良先端科学技術大学院大学や沖縄科学技術大学院大学という超絶レアな大学院大学という存在も、「貴学」と読んでおけばまあ無難だしOK、自分が言いやすい呼び方でぐらいの感じになります。
「貴学」は話すときに使ったら落ちる?
学校を敬っていう表現。 「貴校」とも言う。 「貴学」は特に大学に対して用いることが多い。 逆に中学・高校などに対しては「貴校」の方が一般的とされる。
「貴学」について辞書を調べると、こんな内容が書かれています。
また、別の辞書では「貴学を使うのは書き言葉で」との記載もありました。
それを見ると、「貴学」って話すときに使ったらアウトなのかな?と心配になりますが、実際に受験生の採点に関わってきた大学職員の経験から言うと、全く問題ありません。
むしろ、大学や専門学校での面接って、企業の人事部のように面接になれているプロが対応する訳ではなく、今日のこの面接は○○先生と○○先生でというように素人を順番に出勤させているので、面接官のほうも実は必死です。
特に、志望理由書を読み、そこから質問を考えないといけませんし、質問したらその受け答えについてメモを書いたり、採点表に点数をつけたりする仕事が面接中にある為、実は「貴学なのか御学なのか」とか気にしている暇はありません。
なので、「貴学」は話すときに使ったらNGということはなく、それよりも自分自身が面接で言いやすい呼び方で統一したほうが、気にするポイントを減らせるので結果的に上手くいくということになります。
貴学を話すときに使うのがダメということを知っているひとも少ないですし、受験するのが日本語の正確さを重視するような文学部や言語系の学部でない限り、神経質にならなくてOKというのが現役大学職員の答えになります。
貴学?貴校?貴大学?大学宛の呼び方は重要なのか?
私、暇な大学職員(@univadm)は現役の大学職員として、私立大学に勤務しています。
大学では、高校生が出してくる指定校推薦の願書、付属校生が出してくる内部進学の願書、AO推薦の願書、中途採用希望者が出してくるエントリーシートと、さまざまな書類を読んできました。
当時は、出されてきた書類しか見ないので意識しませんが、大学職員への転職ブログでみなさんからの相談を受け付けていると、
結構みなさんがこの言葉の使い方で悩んでいるということを知りました。
企業だと、御社で統一されていますから、楽なんですよね。学校関係だけ、なんでこんなに呼び方がたくさんあるのでしょう。
ただ、弊ブログを読んで頂いた読者の方に伝えたいことはただ一つだけです。いきなりの結論。
その大学を貴学と呼ぼうが御学と呼ぼうが、何でも良いです。合否には一切影響しません。
これが真理。そんなたった2文字の言葉で合否が変わるわけ、無いですから、安心してください。
実際、弊ブログから240名以上が大学職員へと転職していますが、呼び方はさまざまです。
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ただ、学校関係へ書類を提出する際に気をつけて貰いたいのは、貴学・御校などの呼び方ではありません。
大学の場合、結構多めの文字数で文章を書かせる事が多いです。その際、指定文字数の9割以上は書くようにしないと落ちます。
大学というところは、アカデミックな場ということで、思考や調査結果を文字化することを求められます。
そうなると、文章を書くというのは基本的なスキル(学部の授業であれば、『アカデミックライティング』等)として要求されますので、文字数の分量をかなり重要な評価項目となっているのです。
- 指定校推薦の志望理由書
- AO入試の志望理由書
- スポーツ推薦の志望理由書
- 中途採用のエントリーシート
大学職員として、いままで様々な書類を見てきましたが、その全てにおいて、決められた文字数の9割以上が埋まっているかという観点でも加点ポイントが設定されていました。
世の中の流れは物事をシンプルに短く書くのが主流ですが、アカデミックな世界の場合、やはりある程度の文字数は要求されます。
そのため、どれがけ良いことを書いていても、書類の文字数が埋まっていなければ減点される世界なのです。
そのため、貴学や御学という呼び方にこだわるよりは、まずしっかりと文字数を埋めるということに悩むことをオススメします。
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貴学・貴校・御校・御学・貴大学|それぞれの使い分けを考えてみる
その大学を貴学と呼ぼうが御学と呼ぼうが、何でも良いです。合否には一切影響しません。
現役大学職員として、様々な書類選考に関わってきましたが、呼び方はぶっちゃけ何でも良いです。
ただ、民間企業であれば『御社』としてほぼ統一されているのに、なぜ学校関係だけはこれほどまでに呼び方が多いのでしょうか。
私自身、呼び方について整理したことがなかったので、これを機に、少し調べてみることにしました。
呼び方について、エントリーシートや面接でモヤモヤしているなら、この記事で疑問が解決すると嬉しいです。
一応、貴学・御学などの使い分けにおいて、日本語的なルールは存在するようです。
「御社」と「貴社」の意味に違いはありませんが、「御社」は話し言葉(口語)で、「貴社」は書き言葉(文語)で用いるというルールがあります。(マイナビ)
それを踏まえて、リスト化してみました。モヤモヤ解消のメモとしてどうぞ!
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貴学|(書き言葉で用いる)→エントリーシートで最も見る言葉第1位!
「相手の学校」の尊敬語.(三省堂 Web Dictionary)
日本語のルールとして、『貴』が付くと書き言葉で用いるようです。(知らなかった・・・)
エントリーシートで最もよく見るコトバであります。
エントリーシートで書くことにおいて、上記のやり取りがよく発生します。
ただ、弊ブログから100名以上が大学職員へと内定していますが、その書き出しは間違いです。
『あなたが大学職員を志望した理由は?』と聞かれているので、『私が大学職員を志望した理由は〜』と始めるのは、貴重な文字数制限の枠の無駄遣い。
面接であれば、その話し始めでも良いのですが、エントリーシートの場合は少しでも贅肉を削りたいので、上記のようなやりとりも不要です。
弊ブログが実施している無料の相談用LINE@でもよくお話させていただいていますが、
書くのは結論から!
というのは鉄則です。
『◯◯◯◯◯の分野で現職の◯◯◯◯◯な能力を活かしていきたいと思い、大学職員として◯◯◯◯◯な働き方を実現したいからです。』
上記のように、いきなり結論から話したほうが、エントリーシートで書く上では圧倒的に読みやすいです。
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貴校|(書き言葉で用いる)→『貴学』と同じ意味
「相手の学校」の尊敬語.(三省堂 Web Dictionary)
これについては、貴学と同じ意味ですから、使い方は好みですね。
ただ、大学の場合=貴学、小学校〜高校までの場合=貴校と、うっすらとした使い分けを私は行っています。
日本語的に正しいかは不明ですが、同じ意味である以上、使い分けるならこの程度でもいいかなと。
実際に大学職員の選考に関わっている身からすると、この使い分けは正直どっちでもいいので、好みです。
ちなみに、学校法人を受けていると、小中学校も法人にあるので、志望動機でそれについても言及したほうがいいですか?との質問もよく頂きます。
小中学校については、勤務している専任職員数が少ないことが多く、ほとんどが大学職員メインの採用であるため、大学を想定してエントリーシートを書けばOKというのが答えになります。
御校|(話し言葉で用いる)→貴校とセットで覚えておくと安心
相手を敬って、その人が属する学校などをいう語。書き言葉では「貴校」を使うのが普通。(goo辞書)
話し言葉では、御校が正しく、貴校は間違っているみたいですね。
ただ、私が面接を受けていた際には、『貴学』がもっとも発音しやすくすんなり言えたので、ずっと貴学と言っていました。
日本語的には貴学=書き言葉のようですが、面接でそれを使っていたからといって減点にはなりません。
どれが正しいのか?という議論では書き言葉・話し言葉の違いがあります為、一応モヤモヤしないための知識として知っておけばOKかなという程度になります。
それよりも、本質的に重要なので、なぜあなたが大学職員になりたいのか?なにをしたいのか?です。
それを突き詰めていくために、弊ブログではさまざまな記事を無料で準備しました。
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御学|(話し言葉で用いる)→辞書としては一般的ではないコトバ
一致する情報は見つかりませんでした。(三省堂 Web Dictionary)
結構、話し言葉ではよく聞く『御学(オンガク)』ですが、辞書的にはマイナーみたいです。
三省堂のWEB辞書では、『御学』は検索結果にでてきませんでした。
『御社』が一般的になってきています為、大学職員の場合は大学だし・・・『御学』!!
という感じのノリで生まれたコトバなのかなと推測されます。
ただ、面接では御学は非常にみなさんがよく使っていますので、辞書的には間違いでも、選考にはなんの影響もありませんからご安心ください。
『貴学』・『貴校』・『御学』、、、言いやすいほうを言えばいいんです。それよりも、相手に何を伝えるからですから。
貴大学|(書き言葉で用いる)→貴学で良いような気もするコトバ
正直、辞書でも見ないし、エントリーシートでもほぼ見ないコトバ(大学職員の自分調べ)
大学職員を志望した場合、大学だし、、、貴学か貴大学?という程度の認識のコトバです。
殆どのひとが、貴学を選択することが多く、貴大学をわざわざ選ぶひとは少数は。
それであれば、『私が貴大学で取り組みたいことは〜』と言うのであれば、『私は◯◯◯大学において〜に取り組みたい』と名称で読んでしまったほうが印象にも残りやすいと思います。
私の面接では、貴学や御学はあまり使わず、話し言葉として◯◯◯大学では〜と名称できちんと呼ぶにしていますた。
深い意味はないのですが、そのほうが自分でしゃべりやすかったからです。
面接でたまにあるのは、◯◯◯大学さんと、『なぞのさん付け』の人。
民間企業だと競合他社をこのように読んだりしますが、大学の場合は全く不要なので、違和感ありますから直したほうがいいクセかもしれません。
以上、現役大学職員が考える、大学の呼び方調べでした。
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このブログから407人が大学職員に内定しました
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弊ブログからは、2018〜2024年で407名が大学職員へと転職しました。
大学職員の転職は情報戦です。自分の知らないうちに求人が出ていることを避けないといけません。
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