そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 現役大学職員が教える大学職員への転職ネタ
- 他の人が知らない大学職員への志望動機
本ブログから大学職員へ、30名以上が転職していきました。
私自身も、残業時間100時間以上の社畜系企業から、大学職員への転職組。
転職して思うのは、ノルマや出世競争も無い大学職員という世界が最高だということ。
年収も誰でも1,000万円超えてきますので、コスパ良いです。
関連記事>>>【楽すぎ?】大学職員というホワイト企業ランキング常連の実態
今日は、そんな大学職員へ転職できる志望動機を現役大学職員が考えてみました。
大学職員へ転職したい場合、「大学職員になって何をしたいのか?現職から比較して、どんな部分で大学職員の仕事をこなせそうか?」という点をクリアにすることがとても重要になってきます。
また、求人が増えていく時期なので、先に転職成功者のノウハウを見たい場合はこちらです。
関連記事>>>【2019年6月入社】大学職員への転職成功者の手法を全部見せます
それを、具体化させて、面接が通過できる転職ネタを公開します。
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大学職員への転職で「PBL」を検索することが重要な理由
そんな疑問にお答えします。
このブログから30人以上が大学職員に内定しているなかで、現役大学職員からのアドバイスはただ1つだけ。
大学職員に内定したいなら、大学職員という仕事を理解すること。
無料の相談用LINE@でもさまざまな視点から、大学職員への志望動機の添削依頼をいただきます。
送っていただく際、的外れであったとしても全然気にする必要はありません。
大学職員という仕事が珍しすぎるので、ESにある志望動機の枠を埋めようとすると、どうしても一般論になってしまうのです。
例えば、最近、相談用LINE@でエントリーシートの作成を頑張られている方の最初の志望動機、
私が御学を志望した理由は、個性を尊重しつつ人間性を育み、独創的な発想で社会貢献できる人材の育成に特色ある教育により実践されている点に魅力を感じ志望しました。変革の激しい現代社会では、国際化は速度をあげ、少子化から新社会人の減少により人材育成における教育現場では量より質を求められる時代になったと考えております。 その中で御学は幼稚園から大学までの教育機関をワンキャンパスに集めていることを活かした各年代に合わせた体系的な英語教育を擁立している点で社会のニーズに合わせた国際的な現場で活躍できる人材育成が成されていると考えます。(260文字)
と最初はかなり、一般的でした。
ただ、これを、現役大学職員の視点から修正していくことで、非常に具体的な転職用志望動機へと変わっていっています。
今日は、そんな志望動機のコツを、「PBL」を軸に、お話したいと思います。
大学業界で流行っている「PBL」とは何?
そもそも、「PBL」ってどんなものなんでしょうか?
問題解決型学習(Project Based Learning)。これは別名「課題解決型学習」とも呼ばれ、知識の暗記などのような生徒が受動的な学習ではなく、自ら問題を発見し解決する能力を養うことを目的とした教育法のことを指します。生徒自身の自発性、関心、能動性を引き出すことが教師の役割であり、助言者として学習者のサポートをする立場で学習を進めて行きます。また正しい答えにたどり着くことが重要ではなく、答えにたどり着くまでの過程(プロセス)が大切であるという学習理論のことで、1900年代初頭アメリカの教育学者ジョン・デューイが初めて教育現場で実践に取り入れたとされています。
マイナビが運営する、キャリア教育ラボでは、「問題解決型学習・PBLとは?問題解決力で「生きる力」を育む学習法」として、PBLについて焦点をあてた記事を公開しています。
「アクティブ・ラーニング」というコトバを聞いたことあると思いますが、「PBL」はアクティブ・ラーニングのひとつで、正解のない課題に対する議論を深めることで、学生の課題解決能力を高めていこうというものです。
また、ベネッセ社の大学業界向け雑誌である「Between」では、「アクティブ・ラーニング」が一つのテーマとして常時更新されています。
文部科学省が推進している取り組みなので、大学職員業界でも、抑えておくべきテーマになっています。
「PBL」の先進事例は早稲田大学職員の取り組みが有名
大学職員への中途採用希望者が、内定するために「PBL」を勉強するのであれば、早稲田大学の事例がおすすめです。
早稲田大学の場合は、「プロフェッショナルズ・ワークショップ」という名前ですね。
2007年から実施されている取り組みです。
プロフェッショナルズ・ワークショップは、企業(社会人=プロフェッショナルズ)と大学が共通する一つの目的に向かって、プロジェクトを遂行するという目的を持ち、2007年8月より開始しました企業が実際に抱える問題について、様々な学部(および研究科)・学年の学生たちがチームを組んで、主に夏季休業期間を中心に活動し、課題解決に取り組みます。プロフェッショナルズの指導、監修のもと、課題抽出・分析・フィールドワーク・グループワークを通じて課題解決の具体的提案まで導き出し、最終報告では経営トップに対しプロフェッショナルズと一緒に提案を行います。
コンセプトを見ると、完全なるアクティブ・・ラーニング。問題解決型学習だと言えます。
この取り組みは、卒業単位に含まれないのですが、2017年までで970名の学生が参加していますので、毎年100名程の参加があるようです。
2018年度に連携した企業や取り組みテーマは以下になっていますね。
ヤフー株式会社なんかだと、恋活・婚活マッチングアプリ「Yahoo!パートナー」を題材に、新しい出会いのカタチを考える、今風のテーマ設定です。
そこで今回みなさんには、出会いの選択肢としてマッチングアプリを利用することが当たり前となるきっかけを考えてもらいたいと考えており、マッチングアプリの定着・発展のための、利用率向上施策を提案いただきたいと思います。
参加企業・団体 | テーマ |
アシックスジャパン株式会社 | ~アシックスと共に考える 大学スポーツの活性化~大学スポーツへの新しい関わり方を提案しよう!「大学生が参加したくなるスポーツ×○○とは?」 |
株式会社ANA総合研究所 | 大分市の魅力創造について~2020年以降のおおいた活性化を狙うインバウンド戦略~ |
株式会社カインズ | “カタチづくることで アイデアの実現性を高める 「商品企画・ものづくり型ワークショップ」”「商品企画」と「ものづくり」で、新しい生活スタイルをデザインする新商品を生み出そう! |
JA埼玉ひびきの | 本庄児玉地域で新しい農業スタイルを作れ! |
株式会社そごう・西武 | 10年後の百貨店を考える~未来の百貨店に必要なサービス・モノ・コトは?~ |
ノバルティス ファーマ株式会社 | 「人生100年時代」に、製薬会社が貢献できる取り組みと役割を自由な発想で考えよう!~「人生100年時代」 × ノバルティス ファーマ~ |
ヤフー株式会社 | インターネットの力で「出会い」のチャンスを広げよう!〜リアルだけじゃない!「ネットで出会う」が当たり前になるきっかけを作ろう〜 |
早稲田大学の凄いところは、この運営に事務職員が積極的に関わっているところです。
関連記事>>>早稲田大学では、教務事務支援プロジェクトでも事務職員が関わっています【事例公開】
通常だと、このような案件には教員をメイン担当者に据え、周辺事務を事務職員が担うのが、よくある大学職員の仕事パターンですが、早稲田大学の場合は、この「プロフェッショナルズ・ワークショップ」に事務職員が積極的に関わるということを全学で定めているのがさすがなところです。
このブログから407人が大学職員に内定しました
2024年4月までに
大学職員を目指せるエージェントのまとめ
弊ブログからは、2018〜2024年で407名が大学職員へと転職しました。
大学職員の転職は情報戦です。自分の知らないうちに求人が出ていることを避けないといけません。
弊ブログでの実績のある、合格者がみんな使っていたエージェントは2つだけですので、シンプルです。
早めの登録と活用がポイントになります。
大学職員に転職できるエージェント
リクルートと並ぶ実績のあるエージェント
「PBL」に大学事務職員がどのように関わるのか?
一般的な大学職員のスタンスとして、神聖な教育に関する内容に事務なんかが口を挟むのはおこがましいとの考え方が主流です。
伝統的な学部で年齢層の高い教員だとそう考えている人も多く、そういう人と仕事することになったら、触らぬ神に祟り無しで距離を置いた方が大学職員の仕事は上手く進みます。
事務である以上、大学の本流である教育や研究に変に意見しないほうがいいということです。
ただ、早稲田大学の「プロフェッショナルズ・ワークショップ」の場合は、WasedaNEXT125という将来ビジョンのなかで、人材育成のひとつとして位置づけられており、事務職員が学生の教育に関わっていくプロジェクトとして重視されてきているのがわかります。
これも、時代の流れで重要な視点ですね。
参加した全職員が「プロフェッショナルズ・ワークショップを運営することで所属箇所での業務では身につかない能力が身についた」とアンケートに回答しており、次世代型職員としての能力の養成につながりました。(中略)大学職員が学生の教育に直接的に関わっていくプロジェクトです。
早稲田大学の場合、教務事務集中化プロジェクトである「早稲田大学ポータルオフィス」でも他大学に無い事例を連発していますから、大学職員志望なら必ず研究すべき大学であります。
そして、これらの「プロフェッショナルズ・ワークショップ」の運営には、事務職員が次のような観点から、運営に関わっています。
- 事務職員の2年目〜20年以上のベテランまでが部署を超えて運営体制を組んでいる
- 通常業務のプラスαし、希望制でやる気のある職員が関わっている
- 年度ごとに実施企業担当制をとり、管理職事務職員をリーダーとし、実働部隊の事務職員、教学面からのサポートで教員と、三位一体で運営に携わっている
- また社会人基礎力を軸にした評価シートを事務職員側で作成し、ワークショップの教育的効果を測定できるようにしている
- 企業担当の事務職員のみならず、公募担当、広報担当、新規開拓担当としてのミニグループ化した事務職員も配置し、広く学内に還元できる方法を採っている
その結果、事務職員向けの効果測定アンケートでは、全員が「プロフェッショナルズ・ワークショップを運営することで所属箇所での業務では身につかない能力が身についた」とアンケートに回答しており、次世代型職員としての能力の養成につながっていることが立証されており、大学職員の転職ネタとしても最適なのです。
「PBL」を大学職員への転職で使える志望動機にする
では、この「PBL」をどのように大学職員への転職で使えるようにすればいいでしょうか。
「PBL」を志望動機にして大学職員へ内定するコツ
- 教員・事務職員の教育に対する関係性を理解する
- 受験大学の強みと関連しそうな企業を具体的に連想する
- 事務職員としてこの取組が組織にどう影響できるか考える
これらが非常に大切です。
むしろ、この記事で大枠を理解できれば、あとはその大学毎に少しアレンジするだけで、志望動機として十分に使えるものになりますから、一緒にがんばりましょう。
「PBL」を志望動機にして大学職員への内定を目指すコツ
このブログからは、2018年に16名、2019年は4月現在ですでに16名の合計32名が大学職員へと転職しています。
暇な大学職員さんには色んな相談に乗っていただき、大変参考になりました!
ありがとうございました! https://t.co/1cZbLt374A— マツダ@地公→大学事務 (@koumuintensyoku) 2019年4月7日
それらの人にアドバイスしていくなかで、内定するひとに共通するのは、
大学職員という特殊な仕事を理解し、志望動機に落とし込めていたひと
大学職員という仕事は珍しいので、志望動機を書くのに誰でも苦しみます。
そのときに、教育理念が〜・文部科学省の政策として国際化が〜・母校だから〜という志望動機だと、一般論すぎてなかなか書類選考を通過しません。
なのでこのブログでは、大学職員という仕事をより深めて、かなり具体的な志望動機を書いてしまう(書けるなら今の仕事と大学職員の部署まで限定して書いてしまう)のをオススメしています。
大学職員という仕事を人事部はゼネラリストとして配置していきますが、大学職員の仕事は非常に倍率が高く、多くのエントリーシートが来ますから、一般論を書いていると必ず埋もれてしまうというのが持論です。
では、「PBL」だとどんな点に気をつけて書けば良いのでしょうか。
【コピペOK】「PBL」で大学職員への志望動機を書く方法
そんな質問を解決します。
大学職員の仕事については、弊ブログから30名以上が大学職員に転職している為、内定できる志望動機のなかで紹介しています。
関連記事>>>【2019年】大学職員の志望動機まとめ|内定者が選ぶ上位20記事
それぞれに共通するのは、大学職員という仕事を具体的にイメージして書いていることです。
そして、本日の記事でも、「PBL」で具体的な志望動機を書くことを最終目標としました。
「PBL」で大学職員に内定できる志望動機を書く方法まとめ
- 早稲田大学の「プロフェッショナルズ・ワークショップ」についてこの記事で理解する
- 志望大学名+PBLでGoogle検索
- その取組みに、現職の仕事で使えそうな能力が無いかリサーチする
この流れで、大学職員に内定できる志望動機の入り口が完成します。
やはり重要なのは大学職員という仕事の具体性なので、その具体性をどのように掘り出していくかが大切なプロセスです。
まず、1つ、実際にPBLの運営に関わっていた事務職員の視点から志望動機の冒頭部分について書いてみました。
中途採用の事務職員として「PBL」の運営から、貴学へ貢献したいと考えています。文科省は政策としてPBLを推進しますが、実際に大学の現場で導入するとなると、①教員のPBLへの理解、②事務職員のPBL運営能力の向上が重要です。特に、事務職員としてはPBLが学内/学外複数のステークホルダーと関わることから、コンセプト立案や契約書締結、学生の自賠責保険の調整のみならず、実習時間をきちんと法令に基づいて満たしているかの確認など、運営の裏側として事務面から積極的に関わっていくことが重要です。そのため、前職の●●で培った「調整力」をPBL推進の教務事務現場で活かしていきたいと考えます。具体的には〜(283文字)
ポイントは、文科省はやれと言ってるけど、実際に大学でやるのってそんな簡単じゃないよねという視点です。文科省がやれといった政策全てが大学にマッチする訳ではありません。
また、大学毎にやり方や意識も違う為、諸手を挙げて賛成ということは少ないのが実情です。
その為、文科省がやれといっていることは、実は事務面からたくさんやることがありますよねという視点で、志望動機の冒頭部分を書いてみました。
一見、批判しているようですが、大学職員ではよくあるロジックなので全く問題ありません。
ただ、実務面では、まだまだ書ける部分があるので、また情報を記事としてまとめてみることにします。
これから求人が増えてきますので、どんどん情報を吸収していって下さい!
このブログから407人が大学職員に内定しました
2024年4月までに
大学職員を目指せるエージェントのまとめ
弊ブログからは、2018〜2024年で407名が大学職員へと転職しました。
大学職員の転職は情報戦です。自分の知らないうちに求人が出ていることを避けないといけません。
弊ブログでの実績のある、合格者がみんな使っていたエージェントは2つだけですので、シンプルです。
早めの登録と活用がポイントになります。
大学職員に転職できるエージェント
リクルートと並ぶ実績のあるエージェント